5年目のminikuraが挑むCtoCサービス

今年5年目を迎えるminikuraは、保管登録アイテム数は約1,600万を超えるまでになった。一方、社会に目を転じると、AirbnbやUBER、エニカなどシェアリングサービスが成長を遂げ、中でもフリマアプリのメルカリは日本のみならず米国でも急伸する存在となり、ネットがモノの取引量を増大化させていることがよく分かる。そのような社会的文脈をおさえるようにリリースされたminikuraの新サービス『TRADE』の狙いを、グループサブリーダー・柴田氏が語る。

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CtoC市場拡大に見る、モノとの向き合い方の変化

CtoC市場拡大に見る、モノとの向き合い方の変化

「minikuraを始めてから5年目を迎えることができ、提携企業数は13社、ユーザー数は年次約150%増の成長率、更には保管登録アイテム数が1,600万点を超えました。minikuraというクラウドサービスを大切に思ってくださるお客様や提携企業、協力倉庫会社さんの存在を再確認する機会でもありましたが、もっとできることがあるのではと思い、世の中に目を向けてみると5年前とは確実に異なる風景が広がっていました。

まずは、CtoC市場と言いますか、シェアリングエコノミーの広がりですね。この広がりには、2つの背景があると思っています。1つ目は、Airbnbやメルカリの普及に象徴されるように、モノをずっと所有し続けることよりも、共有したり短期間の所有だったりと、モノとの距離感が多様化していることです。もちろん、モノが溢れる社会ですから、自分がすごく気に入ったものを愛用し続ける人がいるのは事実ですし、私たち寺田倉庫全体ではそういう愛好家の方に支えられている部分もあります。しかし、若い人を中心に、都市部を中心に、モノに縛られてない価値観が広まってきています。これには、給与が上がらない割に、家賃や食費などの毎月の出費が嵩むなどのマクロ経済的な要因も大きいと思いますが、何にせよ20世紀とは異なる価値観が存在しています。

シェアリングエコノミーを広げる2つ目の背景は、モバイルインターネットの普及でしょう。スマホで写真を撮って出品できる、欲しいときにいつでもどこでも買える・売れる・貸せる・借りられるetc 参加障壁がグッと下がりました。また、無機質だったネットオークションの世界に、コミュニケーションの楽しさも生まれた気がします。だからこそ、スマホベースの『メルカリ』、『ラクマ』、『フリル』といったサービスが大手の間を割って、急成長できたのでしょう。

私たちは、この新しい世界観と1,600万ものアイテムを目の前にし、チャンスを感じました。」

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新時代の、個人向けフルフィルメントサービス

新時代の、個人向けフルフィルメントサービス

「当分使わないけど捨てられないものを大切に預かるのが『minikura.com』でした。その価値を増強したのが『minikura TRADE』という位置づけです。『minikura TRADE』は、預けた後に不要になった場合、そのまま売ることができ、発送も代行してくれるサービスです。預けて、売るため、サービスが連帯しており、BtoBビジネスでしかあまり使わない言葉ですが、フルフィルメントという枕詞が適切かもしれません。

具体的には、『minikura TRADE』は、出品手数料無料で1品ごとのアイテム販売ページを作成でき、そのリンクをユーザーのSNS、ブログ等で公開することで、簡単にアイテムを販売することができます。販売するアイテムは、「minikura.com」 に預けた商品であるため、現物保証がなされており、宛名書きや梱包、発送といった面倒な作業および情報リスクが懸念される自宅住所の記入が不要です。

1,600万ものアイテムが未来永劫預けていただけるものとは思いませんでした。それぞれのアイテムに、それぞれの次の行き先があるだろうと。そうしたとき、この機能が、このアイテムは将来的に必要か、それとも大事に思ってくれる次の主に渡すべきかを考える良いきっかけ作りになるだろうと考えました。」

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3つの大きな反響、そこから感じたこと

3つの大きな反響、そこから感じたこと

「嬉しいことに、サービスロウンチ初日に、早速取引が成立しました。既存のお客さまたちにも十分な案内ができる前に、このような成果に繋がったのは嬉しかったですね。実はその後も順調に出品数や取引数は伸長しておりますが、取引状況を見ているとあることに気づいたのです。
それは、アイテムが1つ売れた人が同様のアイテムを続けて販売して、楽器ギア専門店、女性アパレル専門店といった専門店が幾つか生まれつつあることです。私はフェスやアウトドアが好きなので、さしづめ“柴田アウトドアストア”とでも言いましょうか。とにかく、趣味や志向しいては人間関係が細分化していくからこそSNSが発展し、SNSが発展するからこそニッチな関係性やコミュニティが形成されるのが今だと思います。このSNSでの趣味コミュニティと、マーケットプレイスじゃなくSNSでしか販売できない『minikuraTRADE』は、ニッチで濃い関係という点において抜群に相性がいいのではないかと感じています。

また、ロウンチの反響は、企業からの問合せといった側面でもありました。大手ITサービス企業とまでしか申し上げられませんが、複数の会社より“『minikura TRADE』の詳しい仕様を聞きたい” “近い将来、一緒にサービス始めましょう”というものでした。
ただ倉庫に並んだ1,600万ものアイテムに、IT企業は興味ないでしょう。彼らの興味は、テクノロジーを使って、1,600万ものアイテムそれぞれに紐づく情報の収集・管理や、クリック1つ出し入れできる環境を整備したことだと思います。私たちが再三申し上げている『LogiTech』の潜在力の高さを感じたとも言い換えられますね。

さらには、立上げ間もないITスタートアップ企業からも複数のお問合せをいただきました。すぐに事業を立ち上げたい彼らにとって、物流や決済といった機能を統合して導入できるのは圧倒的な追い風となるため、“『minikura TRADE』のAPIを利用したい”との声をいただいており、現在調整中の段階にあります。このままうまく進めば、近いうちにスタートアップがAPIをご利用いただけるようになりますね。」

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『minikura TRADE』の今後、そして5年目のminikura

『minikura TRADE』の今後、そして5年目のminikura

「『minikura TRADE』はまだ始まったばかりですし、既存のお客様でも未だ十分にサービス特長を理解いただけてないので、まずやることは周知徹底。同時に、預けた後に簡単に販売できるというフルフィルメントがあるからこそ、初めて『minikura.com』の会員になってくださる方もいると思うので、改めて認知を得る地道なマーケティングはやっていければと思っています。

5年目のminikuraの課題はずばりグローバルです。移動性が高まり、国境を関係なく仕事や生活を営む人が増えてきています。そういった海外の人でも、minikuraをお使いいただけるようUIや仕様を、グローバルレベルに引き上げていきたいと思っています。

その一環で、昨年末、新しい旅行スタイルを実現できる『minikura tebura TRAVEL』というサービスを開始しました。事前に預けたものがレンタルスーツに入って、日本中の宿泊先に届けられるというもので、手ぶらで旅行ができるのです。

今後もグローバルスタンダードなサービス開発を進めていきたいと思っています。」

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MINIKURAの数字物語 サービスロウンチまでの5つのキーナンバー

1,400万アイテム、3か月+3か月、200API、∞ が持つ意味とは何でしょう。本稿では、MINIKURA APIを通じた新サービスの開始までに、経営者や開発エンジニアが気にするであろう多岐にわたることを5つの数字で説明する。その数字が物語るMINIKURAの実力や実績を知っていただきたい。 記事を見る
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